紙の目について

(1)用紙のタテ目、ヨコ目

紙は縦横の方向によって繊維配列の状態が異なり、繊維の多数は、抄紙機上の流れの方向に並びます。抄紙機の流れの方向を「紙の目」といい、これを断裁し全紙とした場合、

タテ目

紙の長い辺が紙の目(抄紙機の流れ方向)に平行している紙をタテ目と呼びます。

ヨコ目

紙の短い辺が紙の目(抄紙機の流れ方向)に平行している紙をヨコ目と呼びます。

(2)本と製本と紙の目の関係

本のとじ目と、紙の流れ目が平行して仕上がるのが、正しい製本とされ、その為には次のような原紙が必要です。

A列3判 5判
B列3判 5判
などのような奇数判の書籍用の原紙はタテ目

A列4判 6判
B列4判 6判
などのような偶数判の書籍用の原紙はヨコ目

この逆の方法で本を仕上げた場合、本のノドにシワができたり、本の開きが悪くなるなどの問題が起こります。