「紙の大きさと目」

原紙寸法は「A列本判」(625×880㎜)および「B列本判」(765×1,085㎜)、また、特に書籍に多く使われるサイズに「四六判」と「菊判」がある。

「四六判」(788×1,091㎜)

昔の美濃判(岐阜県を産地とする美濃和紙の寸法で、例えば障子紙などには現在も「美濃判」(273×393㎜)という呼称が使われている。その切り方(「取り方」という)が、4寸2分と6寸2分になるところから名付けられたといわれている。

「菊判」(636×939㎜)

明治時代にこの寸法が新聞に使用され、この「新聞」の「聞」がキクと解釈されて「菊」の字を充てたという。

なお、現在の新聞は813×546㎜のサイズが主流で、菊判は一般用紙や書籍、板紙などに多く使われる。

 

また、紙には抄紙した段階でできる「目」がある。縦目と横目で、抄紙にする方向から出てくる方が縦目(T目ともいう)、その直角方向を横目(Y目)という。「流れ目」とも呼ぶ。大雑把な見方としては、手で裂いた場合に裂きやすい方が縦目、裂きにくい方が横目となる。新聞紙は縦目、書籍用紙は頁のめくりやすさから横目が主流だ。