辞典・聖書などの本文用紙に用いられる薄葉印刷用紙のこと。薄くて不透明性があり、オフセット印刷適性があります。また填料を多く内添することに特徴があります。
かつては麻パルプを配合して製造しましたが、現在では木材パルプ100パーセントに炭酸カルシウムを主体とした填料を30パーセント近く内添してクリーム色の顔料を加え、さらに表面サイズを施した後、スーパーカレンダーで平滑化して作ります。坪量は薄いもので25~28g/m2、33~38g/m2の用紙が辞典の本文用紙によく用いられます。
また、両面で12g/m2以下のカラー塗工量の用紙が、インディア紙の系統から発展して各種作られています。これらは超軽量多色印刷用紙などと呼称されて、DM用などに使用されますが、上質紙の一種である薄葉紙のインディア紙を原料に用いており、原紙の組成、塗工量、不透明性や厚さ、坪量(四六45㎏以下)などに特徴を有します。