今回の豆辞典は、エンボスあれこれを紹介させていただきます。エンボシングとは、紙の肌にあるパターンが型押しされた紙のことですが、その型押しの方法等については本誌9号でもご紹介いたしましたので、今回はどんな紙があるのかについてご紹介いたしましょう。
特殊紙といえば、まずエンボシングされた紙が頭に浮かぶほど、今やエンボシング特殊紙は花ざかりですが、その代表的なものは何といってもレザックシリーズ。とりわけレザック66(皮しぼ)がナンバーワンです。この皮しぼパターンは現在レザック66の他にも、じょうもん(北越製紙)、テンテンレザー(北越製紙)、テンカラーエンボス皮しぼ(芝川製紙)、カラーシンフォニー(東洋製紙)、ゴールデンリバー’70(安倍川製紙)、ミュズバーク(安倍川製紙)、コープ(四国製紙)等があり、色・厚さなど文字どうり色とりどりです。
皮しぼという名の通り、皮革調の高級感あふれる肌合いは、印刷物に高級なイメージを手軽に出すことができます。表紙に、バッケージに、チケットに、用途は色々です。
このほかエンボスのパタ-ンには、虫喰い痕風、麻布風、紬風、樹皮風、荒れた金属肌等々があり、いずれも人気を博しています。
いずれも見本帳を豊富に取り揃えてございますので遠慮なくお申しつけ下さいませ。