先月の新製品の欄で“ウーペ”という植毛紙をと紹介しましたが、布のような紙のような、こんな紙に印刷できるのかな?というような紙(?)が、以外とたくさんあるものです。
今回は、その1つである不織布をご紹介いたしましょう。
木織布のスタートは、その昔に熱や接着剤を用いて“綴り”を必要としない布を作ろうとしたことに始まります。現在では熱圧法、溶剤法、プリント法、スプレイ法などその製法もいろいろで、印刷業界のみならず衣料として、インテリア用として、産業用としてあるいは医療衛生用としてその用途も多種多彩です。
通常印刷加工のされるものは、紙や不織布同士と貼合せが行なわれたものが多いようですが、一般紙とはやはり勝手が違い印刷にはかなり注意を要するようです。オフセット印刷では、腰が弱く通気性が良いため給紙及び見当合せなどについては工夫を必要とします
インキについてはやはり速乾タイプのものが最適ですが、インキ盛りの量は通常の2倍から3倍を必要とします。スクリーン印刷についてはべタ印刷には向いていますが、やはりシャープな点や線を必要とするものにはあまりおすすめできません。かなり技術的には高水準のものを必要とするようですが、用途によっては素晴らしい効果の期待できる“不織布” を一度お試しください。