再生紙は省エネルギーにつながるといわれますが、何故なのでしょうか。
化学パルプは、原料として使用される木材のおおよそ半分しかパルプにはなりません。これに対し、古紙はその90%がパルプに生まれ変わります。機械パルプもその原料の木材の90%がパルプに生まれ変わりますが、パルプをつくる際の電力などの消費量は、化学パルプを100とすると、機械パルプが75、古紙パルプは15程度ですみます。
効率よくパルプをつくれるという点では、古紙はもっとも省資源に寄与しているといえます。このため、古紙パルプを使用した再生紙は、省エネルギーにつながるといわれるのです。
ただし、化学パルプや機械パルプのパルプにならない部分も、メーカーの工場内で燃料として無駄なく利用されており、けしてこれらが悪いパルプというわけではありません。