現在、仕事をする人にとって必要不可欠と言ってもよい名刺。日本における名刺の歴史を調べると、少なくとも江戸時代には、和紙の名刺が使われていたらしい。「亜米利加応接録」に、幕府の役人と、黒船で来航したアメリカ使節団との名刺のやりとりが記されている。以後、現在に至っては、色付、柄付名刺等、多種多様・目的に応じた名刺が、世に送り出されている。
日本の名刺の標準的なサイズは、縦5.5cm、横9.1cmである。このサイズは、1854年に、フランスのデイステリという写真家が特許を取った写真付名刺のサイズに似ており、これがルーツになったのかもしれない。
諸外国の名刺をみてみると、どこの国も、日本のものとさほど変わらない手のひらサイズである。ただ、管理職以上の地位の人しか持たないとか、国内では使わないとか、使用状況は国によって様々である。