感圧紙の発色原理

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今やノーカーボン紙といえば感圧紙といわれるほどで、ノーカーボン紙の代名詞になっている感圧紙の発色の原理についてご説明しましょう。

ボ-ルベン・鉛事等で紙の表面に文字を書いていくと、加えられる圧力で、発色剤ア)のマイクロカプセルが破壊され、中の発色染料が顕色剤イ(活性クレ-)に付着し、化学反応を起こして発色します。このマイクロカプセルは無色で、大きさも10~15μと極めて小さいものですが、均一安定した発色のために厳重な品質管理が行なわれています。

このカプセル内の染料には加圧と同時に最大級の発色が行なわれる 1次発色剤と、時間の経過と共に濃度を増す2次発色剤とがあり、この2つの組み合わせで半永久的発色を得ることができます。感圧紙にはおなじみのブルー発色の他にブラック発色レッド発色がありますが、これらの発色の違いもこの発色剤の違いによるものです。

したがって発色面のすぐ上の紙を変えることでこの3色の組みあわせも可能です。C紙はどの発色にも利用できるわけです。紙の厚さはN40からN160までありますが、発色の原理は変わりませんから、それぞれの目的に合わせて使い分けることが可能です。