日本明解詳細漢字大辞典「紙」編

我が国に紙が伝来したのは、今から1300年以上前のことだといわれています。紙ということばも、その後我が国に広まったことばですが、今回の豆辞典はこの「紙」という字に関する様々なことばや、その意味をと紹介してみましょう。

 

さて、この1から10までのことば、読み方と意味がいくつわかりますか。

1 紙魚 「しみ」、意味はそのとおり本や衣類などを食う虫のことです。
2 帖紙 「たとうし」とよみます。これは、和服などをたたんでしまっておく時などに使う包みのこと。
3 紙礫 「かみつぶて」、紙をかんで丸めたもののこと。
4 紙鳶 「たこ」、正月などにあげる凧のこと。
5 紙捻 「こより」のこと。
6 紙門 「ふすま」とよみますが、よんだ通りの襖のことばかりでなく、障子のことをいう場合もあります。
7 紙格 「しかく」とよんで、やはり障子のこと。
8 懐紙 「かいし」で読んで字のごとし、ふところがみのこと。
9 紙価高 「しかだか」で、著書が有名になり売れゆきが良いことをいいます。
10 紙鴉 「しあ」、意味はといえば、4と同じこと。

 

いったいいくつおわかりになりましたか。これだけ読めて意味もわかれば、たいしたもの。ちなみに、我が家の隣に住む高校の国語の先生は10ケ中3ケ正解でした。