紙の仕上寸法に関する規格

A4、B4等のサイズは、どうしてあんなに半端な寸法になっているのでしょうか?

これは、日本工業規格(JIS)により決められており、JISP013(紙加工仕上寸法)にA列及びB列の0~12番までが、決められています。

紙は正方形でなく長方形であり、タテとヨコの長さの比は、できあがった印刷物の美学的調和を考慮してつくられており  1/2,1/4、1/8などの割合で断截される場合タテ、ヨコの比がすべて同一になることが望ましく、そのためタテ:ヨコ=1:√2とした考え方ができています。

紙の規格仕上寸法にはA列とB列との二系統があります。

  • A列0番は、841× 1,189=面積1m2
  • B列O番は 1,030×1,456=面積1.5m2

A列もB列もタテヨコ比は1:√2の基本をもち、順次長辺を半截していきA4(297×210)、B4(364×257)などが仕上り、最初にA0、BOの面積を決めたことだけで、全ての寸法が決まってくる訳です。こんな半端な数字にした犯人は“1m2”と“√2”だということわかります。

AIはキク判に近く、BIは四六判に近いことは皆様御承知の通りです。

それにしても1m2と1.5m2と云うきれいな数字で、キク判、四六判と調和させた巧みさには、感心させられます。