紙のA判・B判どうやってきめたの?

日本で使われる紙のサイズは、大きく分けてA判とB判の2種類があります。A判は世界各国で使われている国際規格ですが、B判は日本独特のものです。

A判とB判の規格は、1929年に制定されました。B判は、江戸時代に徳川将軍家と御三家の御用紙だった美濃紙がルーツで、美濃紙の半分のサイズがB4判です。A判は当時のドイツの工業院規格をそのまま採用したもので、現在は国際標準化機構(ISO)の国際規格になっています。

A判・B判には、いずれも最も大きい0判から最小の10判までのサイズがあります。

明治政府が公文書は江戸時代の美濃紙サイズを引き継ぎ、戦後も日本工業規格(JIS)が「帳簿類の寸法は、B判を原則とする」と定めていたことなどから、80年代までは国の文書の9割がB判でした。しかし、最近は国際化の流を受けて、官庁や企業ではA判の使用が一般的になりつつあります。