紙はなぜ折り目がつくのか

折り紙などからもわかるように、紙は実に簡単に折れますが、折った跡は折り目となって残ります。他の素材、例えばプラスチックなどでは、元に戻ろうとする力が強く働くので、こうはいきません。当然、折り目はつかないし、無理に折ろうとすると、ポキッと割れてしまいます。
では、なぜ紙は折り目かつくのでしょうか。

紙は、たくさんの繊維かつなかり合ってできていますが、折ると、そのときの力によって、繊維は変形し、つながりがこわされます。その後、一部の繊維は大気中の水分を吸収して、再びつながります。

このように変形し、ゆがんだままの状態で繊維どうしが結び付くことによって、折り目が残るのです。
私たちは、紙のこうした性質を利用して、コンパクトにたたんだり、箱に加工したりしていることになります。