綴様式の分類

本の仕立方によってはたくさんの種類がありそれぞれに分類できますが、ふつう並製本については、背の綴じ方によって区分するのが一般的です。大別すると次の通りです。

■綴じ方の種類

無線綴
あじろ綴
平綴
  • 針金綴
  • 糸綴
かがり綴
中綴
  • 針金綴
  • ミシン綴
  • 糊差し
無線綴 丁合の終わった中身(本文)の背を3~4ミリ切り落としてこの背に接着剤を塗布し、同時に表紙づけします。
あじろ 折の段階で背の折目にスリッタ-で穿孔しておき、その孔に接着剤を浸透させ、さらに凸部に付いた接着剤で折丁相互に接着させ同時に表紙づけします。
針金綴
(平綴・中綴)
針金によって結合する方法で、平綴は丁合の背から約5ミリを綴代として2~3ケ所綴ります。中綴は週刊誌、パンフレットなど主としてページ数の少ない製本の場合に、表紙と本文を同時に丁合し、背の部分を針金で綴じて仕上げたもの。
かがり 丁合の一折一折を糸でかがることです。
ミシン 中央(背の部分)を針金の代わりに糸でミシン綴機で結合させる形式です。