芳香紙

香りに纏わる逸話は数限りなく、アレキサンダー大王が、愛用した乳香を求めて「香料の国」シバ遠征に執念を燃やして失敗した話は有名である。

日本でも古くから「香を嗜む」遊びがあり、匂い紙も登場しており、その歴史には華やかなものがある。

このように「心の安らぎ」を求め、遊び心に始まった香りの世界は最近の医学の進歩により、香りは大脳を刺激してホルモンの分泌をうながして心身を活性化させることで人の健康に深く関与していることが明らかになってきている。

これがアロマ(香り)テラピー(療法)としてもてはやされている所以である。つまりアロマテラピーとは「香りを用いて人の心を和ませる」ことを意味するが、芳香紙もそこを目標に紙に姿を変えて開発し、商品化されたものである。