非木材紙

木材パルプ以外の資源から作られた紙の総称で、あらゆる植物が原料となります。木材パルプ繊維に比べ、強度や肌合い、印刷仕上がりでひと味違う紙質が注目されています。

非木材パルプの特徴、長所は、ひとつに木材資源対策となること。現在、世界中の非木材パルプは全パルプの11.0%を占めています(中国では86.3%)。また、短期間で成長し、CO2の吸収量が多いこともあげられます。短所は、気候に左右され、1年に1回しか収穫されないこと。貯蔵方法が難しいので、パルプへの歩留まりが悪く、輸送費もかさみコスト高となることなどです。

ケナフ

現在はタイ、中国から輸入しています。最も有望な非木材パルプで、木材の育たない赤土、塩基土壌でも育ちます。靱皮部(表皮)と木質部(芯)では質感が異なり、前者は針葉樹に、後者は広葉樹に似ています。木材に比べ、崇高で柔らかく、針葉樹と広葉樹の中間の紙力を持っています。

バガス

農産廃棄物の有効利用として注目されています。繊維は短く、紙力は広葉樹パルプよりやや劣りますが、表面の平滑性に優れています。
そのほか、竹、ワラ、トウモロコシ、三椏、木綿、海藻、サトウキビなどで作った非木材紙もございます。