毎日私たちの手元に届けられる新聞。その新聞に、「新聞用紙」「新聞」「新聞紙」という3通りの呼び名があることにお気付きでしょうか。
「新聞用紙」は、新聞が印刷されるまでの白紙の呼び名です。国内の新聞用紙使用量は輸入紙も含めると年間約380万トン。紙の品種では、印刷・情報用紙や包装用紙等とならび新聞巻取紙として、単独に分類されています。新聞製作は時間との戦い、印刷時のトラブルなどあってはならないことです。そのため、新聞用紙には高い印刷・作業適性や品質が求められ、製紙メーカー各社もそれぞれ最高の抄紙技術を注いでいます。
「新聞」は、ご存知の通り毎日配達されるニュースペーパーのことです。日本新聞協会加盟紙の朝夕刊あわせた新聞発行部数は1日当たり約7,200万部にものぼります。
「新聞紙」は、読み終わった後の呼び名のこと。新聞古紙のリサイクルはもうあたり前になりましたが、ほかにも様々な利用法があります。包む・敷く・燃やす・拭く等のほか、学校では工作用の材料に、また時には暑さ寒さをしのぎ、人間の命を守ってくれることもあります。
1枚では薄っぺらな新聞ですが、記事内容以外にも、その裏側には様々な物語があるようです。