答えはいいえです。そんなことはありません。パルプ用木材の81%が先進国で生産されており、持続可能な森林経営などの努力により、先進国の森林面積は年に180万ヘクタールずつ増えています。
また、ブラジルなど開発途上国のパルプ用木材生産も植林木中心にシフトしています。こうしたことから、紙の使用は森林破壊につながらないのは明らかなことです。
森林破壊問題の一番の原因は開発途上国の薪炭材の利用や焼畑、開発行為などによるものです。また、植林も木なら何でも良いというわけではなく、用途に合わせた木材の使い分けが必要です。日本の紙の主原料としては生長の早い広葉樹のパルプを使っていますが、強度を求められる紙や、薄い紙などには強い針葉樹のパルプを混ぜて使っています。