贈答の形式の起源は、神様の食べ物としてお供えする農作物や魚介類を束ねるために、和紙で包んだ上から数本の白いこよりを束ねたもので丸結びして奉納していたことに由来します。
現在の「のし紙」の様式の元になったのは、鎌倉~室町時代の頃の宮中の儀式における「反物包み」でした。その後、江戸時代、明治時代を経て庶民の間にも取り入れられるようになると簡素化が進み、「熨斗鮑」も疑似化された「折り熨斗」へと変化してきました。
大正時代に入ると、印刷の発展とともに更に簡素化され、現在のような1枚の紙に水引や熨斗が印刷されたものに変化してきたのです。