合成紙とはどんな紙を言うのでしょう。その代表的なものには王子製紙の合成紙ユポ、日清紡の合成ピーチコートがあります。石油化学が生んだ未来の紙といわれる合成紙、その特徴も変わっています。
合成紙は上質紙などの一般紙とは違い、石油をその原料としています。この石油を精製し作られるポリプロピレンから合成紙は誕生します。その製造工程からは“紙”など想像もつきません。
合成紙への印刷は、一般のオフセット、グラビヤ、活版、フレキソ、シルクスクリーン印刷等、いづれの印刷も可能ですが、インキや取り扱いには若干の注意が必要です。しかし、その美しい印刷仕上りには目を見張るものがあります。これも合成紙のもつすぐれた平滑性、白色度、厚さの均一性によるもので、他の素材では得ることのできない鮮明な仕上がりです。
すぐれた耐久性も合成紙の持つ特徴のひとつです。引張り、引裂き、耐折強度などいずれも自慢とするところです。
その他耐薬品性にも秀でており、酸、アルカリ・有機溶剤・油などにも強さを発揮します。そして吸湿性ゼロという水等に対する強さも合成紙ならではのものです。筆記性も良く、食品衛生等にも問題なし。確かにオールマイティーの未来の紙と言えますね。