富士フィルム〈感圧紙〉ご使用上の注意

<感圧紙>は、通常の事務作業上はほとんど問題ありませんが、ごぞんじのように精密な化学製品だけに、特殊な環境や条件によっては、若干影響を受けることがあります。

a.ジャゾーコビーに対するご注意

最近、ジァゾー(青ヤキ)の機械が高速化し、使用薬品の組成が変わってきたため、その薬品がノーカーボン紙に付着すると発色文字が変色したり、淡色化するおそれがあります。感圧紙を、乾ききらないジァゾーコピー紙に触れさせたりしますと上記の現象が起ります。もちろん一時的な現象ですから復色してきます。寒期は、室温が下がり、ジァゾー感光液の乾燥が遅くなるので、他の季節よりこのような問題が起りやすいので、注意。

b.光の影響

使用前の<感圧紙>裏面を直射日光または蛍光灯に長時間さらすと、全面にうす青く発色し、発色機能も低下しますので避けること。

c.圧力・温度・湿度について

局部的に強い圧力を与えますと、その部分が発色します。

d.水や薬品について

水に濡らしたり、アルコール、ガソリン等溶剤の蒸気と長時間接する保管は避けて下さい。塩化ビニール袋などは、変色する場合がありますので避けて下さい。(ポリエチレンフィルムシートの場合は問題ありません。)感圧紙の発色体の耐熱性は、100度C、10時間のテストでも実用上問題ありません。高温や湿気の多い場所での保存は避けて下さい。他に、裏カーボンと重ね合せると、吸着をおこし、くっつくおそれがあります。