たかが名刺・されど名刺

今日、名刺の用途はビジネス社会に限らず、その利用範囲をますます広げています。パーソナリティを重んじる現代社会では名刺の様式はもちろん、使用目的も多様化し、時代の変遷とともに、その概念も変化しています。

色・形・材質そして目的も千差万別ですが、忘れてならないのは名刺交換の基本。

この春はじめて自分の名前の刷られた名刺を手にされた方も多いことと思いますが、名刺交換の実費をと紹介しましょう。

<まずは渡す時>目下の人・訪問した人が先に名刺を渡します。右手で自分の名刺の左上を持ち、相手に読みやすいように差し出し、同時に会社名・名前を名乗ります。無言で突き出したり、「こういうものです」では失礼です。読みにくい名前の人は特にハッキリと名乗ることが肝心です。

<次に受け取る時>両手で丁寧に受けとって下さい。相手の肩書き・名前を確認し、もし読み方が分らない場合は素直に聞いて、名前の由来や出身地をたずねて話の糸口を見つけてください。

<そして>面会日・用件や顔の特徴などを裏に記入し、職業別や50音別に整理しておくと後で役立ちます。いただいた名刺をいきなりポケットや引き出しに入れるのでは相手にたいへん失礼です。たかが名刺、されど名刺、一枚の名刺が、後日大きな取引や証拠になったというはなしは教えきれません。一枚の名刺があなたの強力な武器となるのです。