エンベロープ(ENVELOPE)という語は、最初は土の築城といった意味で、工兵将校が、土の城壁で囲んで陣地を造ったのをいった。
それからエンベロッピング(ENVELO-PING)は、囲むとか保護するという意味に使われるようになった。その後長い間、菓子玩具、化粧品等を包むための紙箱や容器をエンベロープといった。
ほとんど同じ頃に、数学、天文学、植物学、航空学等の専門用語としても使われるようになった。
エンベロープは、このように特殊な意味の語として使われていたにもかかわらず、ペーパー・エンベロープが封筒として使われることが普遍化して、19世紀になって最初の頃に使われていた意味の語とは、全く異なった語になって現在に至っている。