一般的な印刷機の分類から印刷について説明しますと次のようになります。
凸版(活版)印刷
版面に高低があり、高い部分にインキを付け圧力をかけて紙にインキを転写する方式。一部の雑誌や書籍の本文部分などに使われる。
平版(オフセット)印刷
平らな版面の画線部は親油性、非画線部には、親水性をもたせインクを供給。親油性の部分にのみついたインキを、まずゴム胴に転写、次にそのゴム胴から紙に再転写させる印刷方式。書籍、雑誌やカレンダー、ポスター、チラシなどの商業印刷に使われる。画線部をルーペでのぞくと、細かい点(網点)の集合になっているのが分かる。
この網点の単位面積あたりの個数レベルを線数という言葉で表現するが、非塗工紙は一般的に低線数。塗工紙の場合は高線数が適しており、通常175~200線程度で印刷される。しかし最近では600線等高精細な度数による印刷技術も開発されている。
凹版(グラビア)印刷
版の凹版にインキを詰め、余分なインキを拭きとって紙に転写する方式。一部のロットの大きい雑誌本文や、パッケージの印刷に使われる。
(OJI PAPER93より)