地汚れとは、紙の非印刷部にインキがつくことです。本来非印刷部にインキはつかないものですが、この原因は印刷版の非画線部の感脂化や、インキに比べて湿し水の量が少なすぎることによります。
また、地汚れとは本来版の変質により生じるものを指し、それ以外を浮き汚れと称する人もいます。このほかインキが飛び散って汚れたものをミスティング(misting)といいます。
版の変質の場合は版の取替え、湿し水不足のときは汚れの解消状況を見ながらその増量を行います。ミスティングの時はインキの供給量を少なくしたり、タックを下げます。
(日本紙バルブ商事編 『印刷用紙のトラブル対策』参照)