古紙をよみがえらせるためには

家庭・オフィス・企業・印刷工場などから発生する多くの紙類は、製紙原料として使用不可能な混入異物を取り除くことで、はじめて古紙として紙の原料になります。

古紙再生促進センターの古紙標準品質規格によると、紙原料として無縁な異物や混入により紙の生産に重大な支障をきたすものを禁忌品A類とよび、石・ガラス・木片・プラスチック類・硫酸紙などがこれにあたります。また、紙の原料に混入することは好ましくないが少量の混入はやむを得ないものを禁忌B類とよび、これにはカーボン紙・ノーカーボン紙・ラミネート紙などがあります。このような禁忌品を含まない古紙が紙の原料として使用されます。

もう一つ古紙全般について共通する規格に古紙の水分があります。その水分量は12%が基準とされています。
今後、古紙の利用を促進するためには、その品質をさらに向上させることが大切です。そのためにはこれらの禁忌品の除去をいかにすすめるかが大きな課題と言えます。