PPC(用紙)はPlain Paper Copierの略で、従来普通紙複写機用に開発された用紙をさしていました。当然用途も複写機に限られ、オフィスでもPPCのケースはコピー機の横に置かれていました。
ところが、近年コンピュータの出力方式がインパクトプリンタからノンインパクトプリンタへ、連続伝票用紙はカット紙に変わり、普通紙ファクシミリも登場、さらにインクジェットプリンタが急速に普及するなど、オフィス内の各種機器は大きく変化してきました。それに伴い、PPC用紙にも平滑性やインクジェット適性など、複写機以外の各種プリンタ機器でも利用できる汎用情報用紙としての適性が求められるようになり、PPC用紙は今や複写機専用紙ではなく、オフィスの“共用紙”として位置付けられるようになりました。
各メーカーも品質の改善には力を入れており、その需要もコンピュータ関連機器の需要増に合わせ、景気動向にも左右されず成長を続けています。見方を変えれば、PPC用紙の共用紙化や品質向上が、各種OA機器の普及に一役買っているともいえます。