紙づくりは森づくり

紙の原料の半分が古紙。残りの半分は木材です。その木材も主として製材残材などを利用していますが、植林にも力を注いでいました。
紙づくりは、すなわち森づくりです。次の世代へ紙づくりの技術を安心して伝えるためには、十分な資源も渡していかなければなりません。

紙は文化のバロメーターと言われます。国民一人当たりの年間消費量はアメリカが一位で約310キログラム。日本はスウェーデンに次いで三位を占め、約230キログラムです。
この数字に比べて日本の森林面積は世界の0.6パーセントに過ぎませんから、原料の安定供給という点からも植林は不可欠です。

森林資源の消費者は、森林資源の生産者でなくてはならない。そんな考えのもと新王子製紙は様々な資源植林と造林にクローバルに挑戦しています。
1991年、ニュージーランド国有林にラジアータ松を植林。太平洋地域五ヶ所でも植林事業をスタートさせています。