紙に見る国民の健康度

季節によってティッシュペーパーを使う量はどう変わるのだろうか。
製紙メーカーの出荷量であるティッシュペーパーのメーカー払出高を1980年~1989年の10年の月別平均で調べてみた。
むかしはティッシュペーパーが小売店の決算期に多く売れていたが、いまは年間をとおして目玉商品として扱われていることがほとんどである。また、メーカーも流通も在庫はほとんど持たないので、この数字が、だいたいの消費パターンを示しているといえる。
するとやはり、冬の力ゼの季節や春の花粉症のころに多く使われ、夏の汗をかく季節には比較的少ないといえるようだ。しかし、1月については、工場が休みになるので少なくなっている。
この差をもう少しわかりやすくするために、ボックス型のティッシュペーパーに置き換えて推定してみよう。10年間の人口を1億2千万人に固定し、ボックス型のティッシュペーパーは一箱に250g 入っているとすると、一番多い12月は1人当たり1.08箱、一番少ない8月は0.81箱と、その差は0.27箱で4人家族では8月より約1箱多く使っていることになる。

(JPレポートより)