現在、オフィスで発生する機密書類などの処理にはシュレッダーが使用されます。これによってできたシュレッダー古紙は、ほとんどが回収されずにゴミとして処分されています。一般に事務書類に使われる紙は、コンピューター用紙やコピー用紙が主ですが、シュレッダー古紙はファクシミリに使用される感熱紙・ノーカーボン紙・裏カーボン紙などで、それが分別されることなくシュレッダーにかけられているために再生できないのです。
コンピューター用紙やコピー用紙は、製紙会社での古紙処理が可能ですが、シュレッダーにより断裁された感熱紙や、ノーカーボン紙は禁忌品として扱われています。シュレッダー古紙は空気を大量に含んでおり、崇高で密度がひくく、容積が紙の数倍に膨れ上がっています。よって回収の輸送・保管効率が悪く、さらにビニール袋に入れての廃棄のため、古紙とビニールを分別しなければなりません。古紙再利用に組み込むには問題点が沢山残されているのです。