近年の住宅事情や生活様式の変化に伴い、喘息やアトピーの原因としてダニがたいへん注目されている。すなわち、マンションのような密閉性の高い住宅が増えたことや、一戸建ての家でも昔のような大掃除や畳の虫干しといったことが行われなくなり、かつまたそれが出来ない住宅構造があいまって、ダニなどが繁殖しやすい住環境となっていることが多い。
このような社会的背景のもと、衣類の害虫やダニの防除・繁殖抑制、ゴキブリの忌避を目的とした紙や、不織布を基材とする各種防虫紙が開発・市販されている。ただ、これは新しい発想かというと「防虫紙」の歴史は古く、その起源は古代中国にまでさかのぼるといわれる。
(紙業タイムズ社より)