―暮らしのなかで出会う紙―伝票類用感熱紙

感熱紙とは、熱によって文字や画像を発色させて記録する用紙を指し、感熱記録紙ともいう。ワープロ用、ファクシミリ用の感熱紙で、一般的にもよく知られている。

かつては普通紙に比べると保存性が著しく劣り、文字や画像が短期間で消えてしまったが、次第に改良されてきた。普通に保存すれば5~10年は、きれいな状態で残る保存対応型が増えた。コンビニやスーパーのPOS(販売時点情報管理)システム、レシート、金融機関のATM、CDなどで、感熱紙化が急速にすすんでいる。青、茶などであらかじめ印刷したフォーマットに、書き換える必要のある部分のみ黒で感熱印字する方式により、事務経費節減を図る企業もある。