減菌紙・抗菌紙

医療用具を滅菌するときに包装材料として使用される紙が滅菌紙です。注射器・手術用手袋・カテーテルなどの使い捨て医療器具を包装し、そのまま滅菌処理可能な包装状態にします。

  1. 耐熱・耐水性をもつ
  2. エチレンガスを吸着しない
  3. シールを剥がすときに毛羽立たない
  4. 滅菌による変色・劣化が少ない

など、厳しい品質を要求されます。

滅菌とは微生物を除去することで、抗菌は有害微生物の成育を抑えることです。つまり、抗菌紙とは菌を繁殖させないための紙ということになります。

抗菌紙に含浸する抗菌剤には、銀ゼオライトを使う無機系、カチオン系ポリマーを使う有機系、ヒノキチオールやキトサンを使う天然系のものがあります。

当然のことながら、病院のカルテや薬袋など、医療関係の需要が多くなっています。