世の中“軽薄短小”ばやりだからというのでもなかろうが、従来の厚いケントを使った名刺にかわり、近ごろ薄口名刺が大流行である。薄い分だけ今までの名刺より多く持ち歩けるというのが、その理由といわれているが、何よりもスマートである。文字通り重厚さに欠けるといった批判の声も一部には聞かれないこともないが、色の多少クリームかかったものを使ったり、マット肌のものを使ったりして、見た目の高級さでそれをカバーしているようである。
メーカーさんの話では、全体的な出荷量では、まだまだ従来の厚いケントタイブの台紙が多いとのことであるが、薄口名刺は確かに好評とのことで、新製品の開発に力を入れ、ユーザーさんの要望に答えているそうである。山桜名刺でも従来からのレントゲン・プリンスなどの外に、このほどケント調の薄口名刺YSK-4とYSW-4 を新発売、好評だそうである。これで薄口名刺は現在15品種を取り揃えているとのことである。
また多色刷用に8面付名刺用台紙(空箱セット)もたいへん好評とのこと。
一般洋紙の中から薄口名刺向けの用紙をという向きには、コニーケント、PHO、サンマット、もっとも別に法律があるわけでもなく、意外と思える紙が意外な効果を生むことも・・・・、という薄口名刺のお話でした。