石油や鉱物などと違って、植物資源は育て増殖することができるという大きな特徴を持っています。つまり、注意深く管理すれば、植物資源は無限に供給される可能性があるのです。
これはもちろん容易なことではありません。 紙の原料となるパルプ用材に限っても、育苗、育林の技術の確立、成長の早い品種の育成などの研究が必要です。そのため、王子製紙では、民間では唯一の林木育種研究所を設け、30余年の研究活動を続けています。4カ月で4mもの成長をする新品種”北海ポプラ”はその成果です。バイオテクノロジーの分野でも、細胞融合で樹木の新種を開発するなどの研究がすすめられています。紙づくりは木を育てることからはじまるのです。
王子製紙(株) 紙の話より