ボリューム(Volume)は、分量やかさ、量感、また音量や声量などのことをいいます。この言葉が、実はラテン詣で「巻物」を意味するVolumeに由来するそうです。
英語の意味には、本、書物、巻、冊などもあります。
古代から中世にかけての本は多くが巻物であり、今日のように綴じたものは少なく、人々は、書物を一巻、二巻と数えたといわれ、また、Volumeの略語が「 VOL」ですが、「VOL.1(第一巻)」という書物の表記からもそれはうかがえます。
そしてボリュームの「量や大きさ」などの意味は、本の大きさから派生してきたそうです。
ちなみに、巻物は文章の量が多ければ多いほど、読みたい箇所を探すのに手間がかかるため、聖書や法律の条文など、必要に応じて特定の箇所を読もうとする際には不便であった。また一巻に収められる量にはどうしても限界があった。そこで、二世紀ころから書物は、次第に巻物から、冊子本に姿を変えていったといわれています。
我が国でも本の数え方には、「第一巻」などというように、巻物の名残が見られます。