紙には縦目・横目という流れ目があります。抄紙機の網目状のワイヤが高速で進むときに、ワイヤの上に流し込まれる長細いパルプの繊維がその進行方向に沿うように流れ、定着するときにできる特性です。
ここでは、紙の目を見極める代表的な見分け方を挙げてみたいと思います。
- 紙を破った時に、まっすぐに破れやすいほうが流れ目になります。
- 紙を曲げてみて、コシ(剛性)のある方が流れ目です。
- 紙の片方の面を水でぬらすと、流れ目に沿って紙が反対面にカールします。
他の見分け方もありますが、以上が紙の目を調べる代表的な方法です。紙の目の性質を利用して、印刷機の性質、製本加工、折り加工など、商品の使われ方を考えて紙を選択する必要があります。