1957年、中国の西安市郊外の遺跡から紀元前141年以前の紙が発見され、最古のものとされています。この紙は大麻から作られていて、発見された地名をとって「覇橋紙(はきょうし)」といわれています。しかし、まだ文字を書くほどの紙ではなく、麻布と同じように鏡を包む包装紙として使われていたようです。
後漢時代(25年~220年)の皇帝「和帝」は、宮中の御用品製造所の長官だった「蔡倫(さいりん)」に、かさばらず費用のかからない書写材料を研究するように命じました。105年、研究の結果、情報を書き込める機能を持つ、歴史上初めての紙「蔡候紙(さいこうし)」が誕生しました。
(日本製紙「紙の豆知識」より)